2021 年 73 巻 5 号 p. 333-336
道路陥没防止のためには,地中レーダ探査によって路面下空洞を探知し,補修などの対策を施すことが,対症療法として効果的であるが,その費用は空洞生成の主要因であるインフラ老朽化に伴い今後さらなる増大が予想され,効率的かつ合理的な陥没対策の構築が喫緊の課題である.本研究では,既存の空洞データの分析,室内模型実験,数値解析,実物大フィールド実験,現道における空洞モニタリング等を実施し,路面下空洞の生成要因や拡大過程・陥没危険度を解明し,併せて適切な補修方法を開発することにより,道路陥没予防ソリューションを開発した.