2021 年 73 巻 5 号 p. 375-378
非排水繰り返し載荷とせん断エネルギー・仕事に関する既往研究は,主に応力経路への非依存性と,液状化に至るまでのせん断エネルギーと他の指標との関連の2 つに着目して行われてきた.こうした過去の研究内容を踏まえ,本研究では,液状化に至るまでに要する仕事(液状化仕事特性)と繰り返しせん断応力比との関係を,簡易なモデルによって表現し考察及び検討することを目的とする.結果としては提案モデルは実験結果をよく反映した一方,サイクリックモビリティの領域におけるせん断仕事には有効応力経路による依存性が見られた.