2021 年 73 巻 5 号 p. 415-418
MID(Molded Interconnect Device)製造プロセスの射出成形はレーザー焼結に置き換えることができる.LDS(Laser Direct Structuring)法では レーザを照射 することでパターン形成 を行っているため, レーザの届かない構造体陰面への配線ができないという課題がある.そこで,レーザ焼結法と LDS 法を融合することで,樹脂と金属のマルチマテリアル AM を実現させ,上記の課題を解決する. さらに,1 つのCO2 レーザーのみを使用して造形と活性化を完了すると,装置のサイズとコストを大幅に削減できる.本研究では,高速ビデオカメラでの直接観察により,CO2 レーザーによるレーザー焼結LDS 材料の活性化メカニズムを明らかにし, 結果をLDS に通常使用されるファイバーレーザーと比較する.