2022 年 74 巻 1 号 p. 73-77
本研究は,室内モデル空間を対象として随伴濃度のエントロピーに基づいたセンサー配置の最適化手法の有効性を検討した.同手法を用い,天井面付近における候補位置から有限数のセンサーで構成される最適な配置を求めた.センサー配置の推定性能を検証するため,得た最適な配置を用いて三次元空間に置いた10 個の未知発生源を推定し,その結果を2 つのランダム配置の同定結果と比較した.その結果,最適な配置は最も高い推定精度を示した.また,最適な配置の選定傾向としては,各センサーが室内モデルの給排気口付近と四隅に分布する傾向が見られた.