石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
創立50周年記念国際シンポジウム/第38回石油・石油化学討論会
セッションID: 3B09
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ケミカルズ合成
担持Pt触媒上でのエチレン分解によるカーボンナノチューブの選択的生成
*井口 敏行松根 英樹竹中 壮岸田 昌浩
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抄録
通常、カーボンナノチューブはFe、Ni、Coに代表される遷移金属ナノ粒子に高温下で炭化水素を接触させることで生成される。本研究では、貴金属であるPtナノ粒子を用いて、カーボンナノチューブの生成を試みた。各種担持Pt触媒に700℃でエチレンを接触させたところ、マグネシア、カーボンブラック担持Pt触媒を用いた場合、カーボンナノチューブが高収率で生成することがわかった。また、カーボンブラック担持Pt触媒を厚さ数nmのシリカで被覆した触媒上でエチレン分解を行ったところ、シリカなしの触媒を用いた反応と比較して小さい直径のカーボンナノチューブが選択的に生成した。シリカでの被覆により、Ptナノ粒子のシンタリングが抑制されたためにカーボンナノチューブの径が小さくなったと考えられる。
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© 2008 公益社団法人石油学会
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