抄録
KMnO4/NaNO3・硝酸・硫酸などを用いた酸化処理を施したグラファイトを触媒として、フェノールとtert-BuBrの反応を行った。既報(J. Catal., 205, 105(2001))により、未処理グラファイトでは、Friedel-Craftsアルキル化反応が進行するが、酸化処理グラファイトによる反応ではFriedel-Craftsアルキル化反応とともに臭素化反応が進行した。本発表では、アルキル化と臭素化の選択性および反応性とグラファイトの酸化度との関係ならびに活性種、反応機構について考察する。