抄録
石油は超多成分複雑混合系のため、精製プロセスでの分子レベルでの扱いは軽質留分などの一部に限られている。特に重質油においては工学的な一般性状と経験的・統計的な手法で一つの技術体系を構築し、分解装置などを設計し運転してきた。JPECでは最先端の分析技術で、重質油の詳細組成構造解析を可能とし、この情報に基づき分子反応モデリングを行うことで重質油に関わるプロセス性能を飛躍的に高めたり、プロセス設計の信頼性を格段に上げることなどを目的に、ペトロリオミクス技術の開発を開始した。この技術は従来の石油精製プロセスのあり方を根底から変える可能性を秘めており、産学官一体となった取り組みで石油精製プロセスの新潮流を日本から起こして行きたい。