石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
第43回石油・石油化学討論会 (北九州)
セッションID: 2A18
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バイオマス (1)
ルテニウム担持触媒を用いたスクアランの水素化分解
*大谷 真一菅野 大輔田村 正純中川 善直冨重 圭一
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抄録
微細藻類が作るとされる炭化水素スクアランの改質用触媒を開発した。Ru担持触媒が水素化分解活性を示すが、多くの触媒ではメタン生成が多い。対してRu/CeO2ではメタンの生成が抑制され、ガソリン-ナフサ留分(C4-C10)の収率79%を達成した。これは、スクアラン骨格の立体障害の少ないC-C結合を選択的に開裂しているためである。RuはCeO2上で高分散しており、部分的にCeO2が還元されている。C-C開裂の選択性は、RuとCeO2-xの相互作用に起因すると考えている。


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© 2013 公益社団法人石油学会
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