抄録
近年、再生可能エネルギーについての研究が盛んに行われている。その中でも微細藻類バイオマスを用いたエネルギーは食糧と競合せず、カーボンニュートラルということもあり、注目を集めている。講演者は前任地の筑波大学在籍時より、石油と同成分の炭化水素を作り出す2種類の藻類、ボトリオコッカスとオーランチオキトリ ウムについての研究を実施している。これら由来のオイルをエネルギーとして広く普及する際の障害としてコストの問題がある。藻類の作り出す付加価値成分等への利用を同時にすることによって、トータルのコストを減少させるための取り組みを紹介する。