重質油に含まれる塩基性窒素化合物のタイプ分析に関する検討

抄録

直接脱硫装置の性能向上に向けた技術開発には、重質油中の難分解性かつ触媒被毒となる塩基性窒素化合物の情報に基づいた触媒寿命延長の取組みが必須である。そこで、重質油中の塩基性窒素化合物のタイプ分析法を検討し、塩化銅（Ⅱ）二水和物を用いた錯体抽出法とXPS分析を組合せた分析法を開発した。なお、本研究は経済産業省の委託により、一般財団法人石油エネルギー技術センターが実施する技術開発事業の一環として行った。