抄録
FCCプロセスにおける生成物の一つであるLight Cycle Oil (LCO) は重油市場の縮小により低需要であるため、新たに付加価値をつけるための触媒およびプロセスの開発が求められている。そこでテトラリンをLCOモデルとしたクラッキングを行い、BTX選択率が高いZSM-5および低級オレフィンの選択率が高いBetaを用いて両生成物の選択性について検討した。これらの触媒の配置方法、白金担持の有無によって触媒劣化を抑えつつBTXおよび低級オレフィン成分を高収率かつ高選択的に得られる方法を検討した。