抄録
SrO-Al2O3系複合酸化物である[Sr24Al28O64]O2(S12A7)は、貴金属の担体として研究されているが、S12A7そのものの触媒性質は調べられていない。S12A7を、Sr(OH)2・8H2OとAl2O3を混錬し、600℃で焼成することにより調製した。S12A7の生成は、XRDで確認した。XRDのピークの強度は、焼成時間が長くなるに従って増大した。塩基触媒活性を、ジアセトンアルコールの逆アルドール反応で比較したところ、XRDのピーク強度とは逆に、焼成時間の短い方が高活性となった。