繊維製品消費科学
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消費者行動における感性価値の研究
― 複数の感覚項目の関係性および性差・世代差からの検討 ―
和泉 志穂赤岡 仁之
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ジャーナル オープンアクセス

2015 年 56 巻 7 号 p. 613-619

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抄録

本研究は,消費者の商品使用時における複数の感覚項目の重要性の程度を比較検討し,さらに,性差や世代差によるセグメンテーションでの検討を行うことで新たなマーケティングの可能性を見出すことを目的とした.新人類世代526人(平均年齢48.85歳,SD=2.51),新人類Jr.世代674人(平均年齢20.41歳,SD=1.84),そのうち女性624人,男性576人の合計1,200人を対象に,自動車を用いたアンケート調査を行った.その結果,消費者は自動車使用時において「視覚」「嗅覚」「触覚」「聴覚」の順に感覚項目を重視することが明らかとなった.さらに,性差や世代差による比較検討の結果,女性は「車体色」「内装色」や「嗅覚」の全ての項目で,男性は「ハンドルの素材感」で有意に高い得点を示した.性差や世代差により統計的に有意な差が感覚項目の間に示されたことから,消費者の属性などを考慮したマーケティングの必要性を本論文で示すことができた.

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© 2015 一般社団法人 日本繊維製品消費科学会
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