本調査の目的は , アパレル製品のリアル店舗および EC サイトにおいて , 消費者が重要視する視 覚的評価項目を明らかにすることである . 調査は ,20 代から 60 代の女性 112 名を対象に , オンラ インアンケートとして実施した . リアル店舗では , その利用頻度に関わらず , 店内の清潔感や商品 の陳列に関する視覚情報が重要視され ,EC サイトについては , 商品の詳細に関する情報が重要視 されることが確認された . さらにリアル店舗の項目に対する因子分析の結果 , 店舗内レイアウト , ブランドイメージの演出 , 店舗の活気や流動性 , 商品量の 4 因子が抽出された . これらの因子は店 舗利用頻度ごとに重要度が異なり , リアル店舗を月 2~3 回程度利用する消費者は店舗の活気や流 動性を重要視する傾向が見られた . そのため , リアル店舗の利用頻度が比較的低い消費者が快適に 感じる活気や流動性を探ることが , 利用促進に寄与することが示唆された .