繊維製品消費科学
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衣料遊離ホルムアルデヒドのポーラログラフ法による分析
安田 武福本 英子谷口 三枝子奥野 温子
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1973 年 14 巻 10 号 p. 401-406

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抄録
衣料のホルムアルデヒドの定量には, 従来から主として比色定量法が用いられている.
しかし, この方法では, かなり長時間を要するほか, 日光などによる比色液の変色が起こったり, 染色物の堅ろう度のよくない場合に, 染料が抽出液に溶解して比色を妨害したり, いろいろと問題がある.試料数が多く多量の測定を繰り返すような場合に, もっと迅速で簡単な測定法が望ましい.
ポーラログラフ法の, 衣料中のホルムアルデヒドの定量への応用は報告されていないが, 熱水および水蒸気抽出液についてポーラログラフ法を試みたところ, 従来の比色法にくらべて簡単な操作で妨害もなく定量することができたので, 測定条件の検討結果と測定の応用例を報告する.
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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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