繊維製品消費科学
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布の通気性に関する研究
都竹 初稲稲垣 勝彦中山 晃長井 茂明
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1979 年 20 巻 12 号 p. 531-535

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抄録

布の通気機構を考える時, 布は, 織目や編目のようなノズル部分と, 繊維間隙のような毛管部分とから成り立っていることを前提に, 通気量を両者の和として表わした.その結果, 布の通気性を流量計の圧力差△PNと布の表裏の圧力差△Pとの関係で簡潔に示すことができた.
√△PN=A√△P+BP
ここで, 右辺第一項は布のノズル部分の通気量
右辺第二項は布の毛管部分の通気量を表わす.
また, 試料によって, ノズル部分と毛管部分の割合が異なっているが, これを試料の糸抜きや油の含浸によって布の通気機構を変化させる実験により, 実際の布の構造と, 想定したモデルがよく対応していることを明らかにした.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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