繊維製品消費科学
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被服関心と職務環境
神山 進
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1983 年 24 巻 2 号 p. 69-78

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抄録
被服のタイプやその選択または被服への関心は, 社会ないしは文化により大きな影響を受ける.本研究は, 影響要因の1つとして社会的役割をとりあげ, その中でも重要な職業的役割と被服関心との関連性について実査した.本研究より次の結論が得られた.
1) 職務の不確実性の度合が高くなるほど, 被服の対人影響的側面への関心度が増大する傾向がある.
2) 職場が官僚制的な組織構造に近づくほど, その中で働く個々人は, それぞれ, 個性向上, また心理的安定感向上への被服関心を強くもつ.
3) 職場への強い一体感は, それぞれ, 慎みの追求, また対人的外観配慮への被服関心度を高める.
4) 職務への不満足の度合が増大するにつれて, それぞれ, 個性向上, また心理的安定感向上への被服関心度が上昇する.
5) 職場と職務への阻外感は, 個性向上への被服関心を強める.
6) 年令の属性が個人の被服関心に大きな影響力をもつ.
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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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