繊維製品消費科学
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着装者の顔面の形態的要素と服装色との関連性
石原 久代栃原 きみえ椙山 藤子
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1985 年 26 巻 1 号 p. 33-38

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抄録

消費者が被服を選定する場合, その色, 柄, デザイン等が着装者の個性に適合するか否かは, 審美面において重要な問題であるが, 現在のところ理論的に解明された研究は少ない.そこで本研究は, 人の個性を表現する要因の中で顔面の形態的要素を取り上げ, 服装色との関係を官能検査により実験を行い, 因子分析・数量化皿類などの手法を用いて検討した.
その結果, 服装色の感情効果は活動性・評価・力量性の因子で表わすことができ, 評価の因子を持つ形容詞対には高明度の色が顔面の形態に関係なくよく調和し, 逆にさえた緑, 黄緑等が調和しにくいという結果になった.
また, 個性別では, 活動性・力量性の因子を持つ形容詞対に大きく影響する低明度の色は, 強い個性の人には調和しやすいが, 弱い個性の人には, 調和しにくいという傾向がみられた.なお, 白については, 顔面が整っている人程, 調和しやすいという結果であった.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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