色むらクレーム試料を測色した結果, つぎのことがわかった.
1) 色むらクレーム試料の測色誤差は, 0.2ΔE (L*a*b*) ~0.4ΔE (L*a*b*) の間にあった.これは, 通常いわれている代表的な色違いの許容限界値である, 0.2ΔE (NBS単位) および0.4ΔE (Adams-Nickerson―係数40―単位) との間にあり, 今回の色むらクレーム試料の測色誤差値としては, 妥当な結果を得た.
2) 色むらクレーム試料のうち, 布試料の布状測色の場合, その測色誤差は, 布試料の糸状測色のそれよりも小さい値を示した.
3) 糸試料の糸状測色の場合, 綿糸における測色誤差は, ポリエステル/綿 (65/35) 混紡糸のそれよりも大きい値を示した.
4) 色むらクレーム試料の正常部分, 異常部分間の色差は, その大部分がわずかではあるが認められることがわかった.