繊維製品消費科学
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テトロンミシン糸の可縫性に関する研究
大池 久子
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1962 年 3 巻 6 号 p. 306-309

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抄録

テトロンミシン糸は, 高速度ミシンの場合〓々“糸切れ”を生じ能率を低下させている.
従来, この原因が針のまさつ熱のためであると信じられていた.しかし, 他にも要因があると思われたので, テトロン織物・テトロンミシン糸No.50を用いて, 4000r.p.mでミシンがけし検討した.
その結果, テトロンミシン糸の帯電が要因をなしていることがわかり, カチオン系帯電防止剤で処理することにより可縫性を高めることができた.特に, 処理液濃度が0.91~1.82%溶液により処理した場合には好成績であった.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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