繊維製品消費科学
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感圧導電性ゴムを用いた頭圧分布の計測法
棚橋 ひとみ渋谷 惇夫下条 誠
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1999 年 40 巻 9 号 p. 605-610

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抄録

枕の快適性について, 頭圧分布の観点から検討をし, 既に我々は歪みゲージセンサを用いた頭圧分布の測定を行ってきた.本研究では, 歪みゲージセンサより柔軟性, コスト性に優れた感圧導電性ゴムを用いたセンサを作成し, 頭圧分布測定用の計測法を確立することを目的とした.
感圧導電性ゴムは, 多孔質のシリコンゴムの中に炭素粒子が分散しているものである.このゴムに圧力が加わると, 互いに離れていた炭素粒子が接触し, 電気抵抗が変わる性質を持っている.この感圧導電性ゴムを1cm2 (1×1) の大きさに切り取り, それに直経0.1mmの白金線を縦・横4本ずつ縫い込んでセンサを作成した.16個のゴムセンサを用いて頭圧分布計測マットを試作した.このマットを用いて頭圧分布を求めることができた.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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