繊維製品消費科学
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現代における被服関心の概念と測定尺度の作成
―構成因子の明確化と被服関心の多角化への適応を目指して―
向川 祥子
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2004 年 45 巻 11 号 p. 820-828

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抄録

本研究の目的は, 現代における被服関心の概念を明確にし, 関心度を測定することのできる尺度を作成することである.これは, 既存の「被服関心度質問表」が抱える問題点を解決することでもある.本研究によって, 最終的に9つの因子から成る尺度を作成することができた.9因子は以下の通りである.Iメディア情報因子, II協調性因子, III心理面因子, IVファッションセンス因子, Vセックスアピール因子, VI個性因子, VIIマテリアル因子, VIII消費因子, IX積極性因子.9つの因子は整然と分離しており, 既存尺度の抱えていた問題点を解決することもできた.結果, 9因子から構成された「ファッション・被服関心度質問票」を作成することができた.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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