繊維製品消費科学
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韓国と日本との若年成人女子の体型特性比較
―シルエッター写真上での計測データを中心に―
成 〓〓間壁 治子
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2005 年 46 巻 4 号 p. 227-235

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抄録

本研究は, ファッション情報が国境を越えて行き渡っている現在, 国際的体型研究が重要な課題であると考え, 韓国と日本の若年成人女子の体型比較を試みた.
平均の有意差検定の結果, 韓国若年成人女子は身長は高いが, 下肢が短くて前面からみたときくびれが少ない体型であり, 耳珠点よりおろした垂線に対して後厚径が厚い体型であった.
両国を一括して主成分分析した結果は, 第1主成分の太り具合を示す, 形の成分, 第2主成分の姿勢の成分, 第3主成分の殿部形状の成分, 第4主成分の身長と下肢の長さの成分が抽出された.両国間の体型に差異があるか, 否かをみるために主成分得点間に有意差検定を行った結果, 4主成分中, 第1, 第2, 第3主成分に有意な差が認められ, 韓国若年成人女子と日本若年成人女子の姿勢, 体つきによる体型の差異が存在することが明らかになった.

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© 社団法人 日本繊維製品消費科学会
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