4色のチェック柄にサイドプリーツ加工を施した場合に生ずる様々な柄の視覚印象の差異を, 平面に印刷した柄, ならびにスカートの113立体紙模型の柄を用いて調査した.
「平面に印刷した柄の印象評価」では, 13評価項目を用いたSD法によって印象を評価し, 色間の差と柄間の差を分散分析により検討した結果, チェック柄が人間に与える印象は色の違いよりは, 柄の変化に強く影響されることがわかった.
「立体紙模型による印象評価」では, 10評価項目を用いて順位法により印象評価した結果, 同じ柄でも, 平面柄から得た印象とは, かなり差があることがわかった.立体紙模型では, 明暗の変化やプリーツの影ヒダ部分の柄の見え隠れが生じ, 視覚印象が豊富になることが評価の要因に加わると考えた.
以上の結果を総合し, ある一定の印象を引き出すためのプリーツ加工の指針を提示した.