雪氷
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耐雪構造大容量送電試験線による着氷着雪の観測結果
柏村 良一大月 晃
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1973 年 35 巻 1 号 p. 17-28

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抄録

東京電力 (株) では, TACSR (鋼心耐熱アルミ合金より線) 410mm2×6,810mm2×4導体 (送電容量650万kW), および1,520mm2×4,810mm2×6導体 (送電容量1,000万kW) の大サイズ多導体よりなる, 50万V大容量送電線の技術開発を行なっている.そして, その一環として, 耐雪構造化の開発も行なっており, このため藤倉電線 (株) と共同で, 高石山, 野反湖着氷試験線, 石打着雪試験線, ならびに切明, 渋沢, 地蔵峠のロボット観測小屋において, 昭和44年度冬季より, 気象, 電線着氷雪の観測に着手し, 現在すでに3冬を経過し, 4冬の観測中である.
3冬季の観測結果より, 着氷・着雪の傾向を掴み得たこと, 予想される着氷+風圧荷重に対し, 大容量電線の強度は十分であることなど, 耐氷雪設計上有益な資料が得られた.

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© 公益社団法人 日本雪氷学会
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