1974年から1975年にかけての冬に, 山形県新庄市内で屋根雪が自然に滑落するような屋根を8面選び, それらの屋根から滑落した雪の軒下での堆積形状を観測した.その結果, 庇の水平長が0.5mの場合堆雪幅l1は次式で表わされることが明らかになった.
l1=-0.3h0-0.35+√ (0.3h0+0.35) 2-1.12 {(0.5-0.7l3) h0-0.15} /0.56 (m)
ここでh0は平地での自然積雪深, l3は屋根の水平長 (棟から庇までの水平長) である.
なお, 上記の半経験式の相対誤差は最大19%である.