雪氷
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積雪路面などにおける自動車の騒音の測定
下田 茂石橋 達弥大島 誠
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1981 年 43 巻 3 号 p. 163-172

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抄録

冬期の積雪地域道路において使用される,自動車用スノータイヤ,スノー・スパイク・タイヤ,各種防滑チェーンなどが,車両の騒音に及ぼす影響について明らかにする目的で,騒音測定を中心とする実験を行った.
1)車外騒音レベルは,計測したすべてのタイヤ及びチェーンに関して,パターンノイズの影響が大きいと考えられるものほど速度依存性が強くなるという結果を得た.
2)タイヤの種類による車外騒音の傾向を比較すると,パターンノイズの影響の大きいスノータイヤでは,低次の基本周波数に相当する位置に明瞭なピークの発生が見られ,さらにスパイクピンの影響が加わるスパイクタイヤではこの傾向が顕著となる.
3)各種チェーンに関する車外騒音の周波数分析結果によれば,いずれも1kHz付近の周波数帯で高いレベルを示し,また各チェーンの形状,材質などに起因すると見られる,異なった周波数特.性を示した.
4)圧雪層の存在により.車外騒音では全周波数帯に亘り音圧レベルの減少傾向が見られた.一方車内騒音ではその減少は顕著ではなく,特に200Hz以下の音については差は認められず,高いレベルを示した.

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