雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
吹雪時における降雪量の一推定法
小林 俊一
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1991 年 53 巻 1 号 p. 53-59

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抄録
降雪を伴う吹雪現象において,降雪量と地吹雪量を分離して降水量を推定することは気候学上重要な問題であったが,これまでこの種の研究はなされなかった.
本研究では,一般的な乱流拡散理論をこの問題に適用して,降雪時の吹雪空間密度の高度分布式を導き実測により検証した.その結果,吹雪量が高度軸に漸近する値が降雪量と考えてよいことがはじめて明らかにされた.さらに,南極みずほ基地の強風域で年間降水量を推定することができた.
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© 公益社団法人 日本雪氷学会
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