雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
高速スケートリンクの開発
対馬 勝年木内 敏裕
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1998 年 60 巻 5 号 p. 349-356

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抄録

氷の摩擦が結晶面によって変わり,(0001)面が摩擦最小になることに着目し,氷の結晶面をコントロールすることによって,より滑る高速スケートリンクの開発を試みた.天然の氷筍が巨大単結晶になることに注目し,4800個の点滴装置をもつ氷筍育成装置が試作された.単結晶の氷筍1200本から(0001)面を切り出した.その氷片3.6万枚を,ショートトラックリンクに張り付けた.テストスケートによる滑走テストを行った.動摩擦係数は張り付け前のリンクに比べ22%も減少したことから,高速スケートリンクになったことが確認された.

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© 公益社団法人 日本雪氷学会
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