海洋研究開発機構・地球環境観測研究センター
海洋研究開発機構・地球環境観測研究センター 東北大学大学院理学研究科
名古屋大学大学院生命農学研究科
2006 年 68 巻 6 号 p. 589-598
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地球の陸地表面の約3分の1は森林によって覆われており,それらの森林の中でも最も面積が大きな森林帯は熱帯林と北方林である.北方林は季節積雪域に存在することから,雪氷圏と森林帯は相互に強く影響を与えあっており,冬季の北方林は北半球の気温形成に影響を与えている.本総説では,雪氷圏に位置する森林帯の陸面過程,特に積雪の堆積・消失過程に焦点を当て,日本国内の研究を中心にまとめた.