雪氷
Online ISSN : 1883-6267
Print ISSN : 0373-1006
寝具を通しての失熱量
畠山 久尚菊池 武徳
著者情報
ジャーナル フリー

1947 年 9 巻 6 号 p. 86-87

詳細
抄録

(1) ふとんを着て靜かにねた場合の體表からふとんの表面までの温度分布を,銅-コンスタンタンの熱伝對で測定した。測定はふとんの枚數を變えて行つてある。
(2) 寢具を通しての失熱量は9~41kcal/h.m2で,洋服を着て直立している場合に比べ數分の1である。
(3) 水平なふとんの表面から空氣中への熱傳達率は6.4で,垂直な洋服の表面についての値の2分の1の程度である。
(4) 36°5の體温に保たれている所は皮膚面から5mm位の所にあるようだ。即ちふとんをきて靜かにねている場合には,立つている場合に較べて定温層は淺くなつてそして體内の發熱量は數分の1程度に少なくなつているとみてよい。

著者関連情報
© 公益社団法人 日本雪氷学会
次の記事
feedback
Top