2001 年 14 巻 2 号 p. 181-187
超臨界水中での酸化反応による分解を各種の廃棄物に適用した。廃棄物として下水汚泥、糖蜜のアルコール蒸留廃液、焼酎(米)廃液、模擬厨芥としてのドッグフードを用いた。反応は過酸化水素水を酸化剤としてバッチ反応器を用いて、673-823Kの温度範囲で行った。酢酸とアンモニアが有機系廃棄物の超臨界水酸化における主な難分解性反応中間体であった。総有機炭素(TOC)と反応中に生成するアンモニア濃度を各反応時間に対して測定した。速度データは1次反応モデルにより解析を行い、反応速度定数のアレニウスプロットから活性化エネルギーを算出した。また、酢酸などの難分解性反応中間体を考慮した2つの一般化モデルを導出し、データ解析に適用した。