抄録
給水設備の適正容量を算定するための基礎的資料を得る目的から,都営住宅団地を対象に瞬時流量を考慮した使用水量の調査を行い,昭和49年に実施した調査との比較を含め,時刻別と日別の使用水量の変化,最大使用水量,瞬時流量などについて述べた.結論として,朝よりも夕方のピークのほうが大きく,過去の調査と比較して水使用パターンが変化したこと,Hunterの同時流量の過大性について小規模に対する瞬時値が実測により実証されたこと,住宅の規模が小さい場合には従来のピーク率では,容量不足を生じる可能性があることなどについて示した.