空気調和・衛生工学会 論文集
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形状安定化処理パラフィン潜熱蓄熱材を用いた流動層型潜熱蓄熱に関する研究 : 第2報-流動層型潜熱蓄熱槽の放熱特性
稲葉 英男尾崎 公一堀部 明彦山澤 隆行
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1998 年 23 巻 69 号 p. 29-38

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抄録

本報告は,ペレット状の形状安定化処理パラフィン潜熱蓄熱材粒子を充てんした流動層型潜熱蓄熱槽の放熱特性についての実験結果を述べたものである.潜熱蓄熱材として蓄熱状態にあるペレット状の形状安定化処理パラフィン潜熱蓄熱材粒子を充てんした円筒状潜熱蓄熱槽に,熱媒体としての低温空気を吹き込み,その蓄熱材粒子群を流動層化して,直接接触熱交換により温空気を得る放熱特性を検討したものである.その放熱特性である潜熱蓄熱槽出口空気温度,および放熱完了時間に及ぼす空気速度や温度など各因子の影響について,本流動層型の潜熱蓄熱層と固定充てん層型潜熱蓄熱槽の場合との比較検討を行った.その結果,本流動層型潜熱蓄熱槽では,固定層型の場合に比較し同一送風動力下での潜熱放熱完了時間が大きく短縮されることが明らかとなり,さらに蓄熱槽出口空気温度および放熱完了時間に関する無次元整理式の導出に成功した.

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© 1998 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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