空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
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汚染源の室内空気質に対する寄与率評価指標の開発およびその応用
金 泰延加藤 信介村上 周三金 秉宣
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キーワード: CRIAQ, 空気質, 寄与率, CFD
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2004 年 29 巻 95 号 p. 73-80

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抄録

本研究は,室内汚染源による空気環境形成の構造を解析し,室内空気環境の設計および制御方法の提案を最終的な目的とする.この論文は,この目標を達成するための基礎的な研究として汚染源の寄与率の定義およびその有効性に関して検討する.一般に室内汚染質濃度は均一ではなく,室全体に分布されている.この分布性状は空気の流動,汚染源の位置などに大きく影響される.効率的な室内環境の計画のためには,室内汚染質を排出する換気効率と共に汚染源に対する適切な制御が必要である.本論分では,室内汚染濃度分布を考慮した汚染物質の室内空気環境に対する寄与率の分布が把握できる方法を開発する.この手法を置換換気方式(displacement ven tilation system)を用いた空間に適用し,その有効性を検討する.

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© 2004 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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