空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
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放熱器で暖房された室内の上下気温分布の大局把握
窪田 英樹中島 敏
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2006 年 31 巻 111 号 p. 37-42

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抄録

気温が上下方向に直線的に分布している空間を上昇する線状の熱源からのプルームの特性を利用して,コンベクター等の放熱器により暖房されている室内の上下方向の温度分布の予測を試みた.まず,プルームの特性を整理して,温度傾度と放熱流量との関連を示す式を導いた.その結果、温度傾度は、放熱流量の2/3乗に比例し,放熱器から天井までの高さの5/3乗に逆比例することを明らかにした.模型による実験と,実際の室内の実測を行ない,ラジエータによる蒸気暖房されている室内の上下気温差は約5K/mであるなど,測定結果と予測値とがよく一致することを確認した.

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© 2006 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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