空気調和・衛生工学会 論文集
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循環ループ水配管網におけるポンプによる流量制御に関する研究 : 第1報-搬送動力低減の効果
山下 植也山下 彰夫媚山 政良岸浪 絋機
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2008 年 33 巻 133 号 p. 1-9

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抄録
本論文は冷温熱輸送における搬送動力低減と変流量制御の簡素化を目的とした配管システムの構築を行うものである。まず,これまで広く行われてきた流量制御弁を廃し,分散ポンプと循環ループによる配管網の熱搬送モデルを提案し,空調機入口冷水温度の変化を設計条件とした水配管網のシステムの設計方法について述べる。つぎに,部分負荷時における搬送動力の低減方法として,循環ポンプの制御目標値である循環ループの還水温度を負荷に合わせて変化させることによって,空調負荷率を80%とした場合における搬送動力は,一定温度で制御する方式に比べて10%低減可能であることを示した。
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© 2008 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
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