空気調和・衛生工学会 論文集
Online ISSN : 2424-0486
Print ISSN : 0385-275X
ISSN-L : 0385-275X
気中でのイオン輸送・反応モデルと室内濃度分布予測法の開発 : 第1報-電界形成を考慮した数値モデルの概要と2次元濃度分布解析への適用
伊藤 一秀八木 久晴山口 一西川 和男林 徹夫
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 33 巻 134 号 p. 21-29

詳細
抄録

本研究は、気中に放出された負イオンならびに正イオンの移流・拡散性状、固体壁面に対する沈着現象、正負イオンの再結合現象等の物理化学現象に着目し、その工学的モデリングと支配パラメータの推定を行うと共に、実空間に適用可能なイオン濃度分布の予測法を開発することに主眼がある。本報(第1報)ではCFDをベースとしたイオン濃度予測モデルの概要を示すと共に、特に、イオンの不均一密度分布に起因する体積力の程度、壁面沈着モデル、再結合モデルといった各モデルの適用が負イオンの濃度分布予測結果に与える影響に関して、2次元居室モデルを対象として検討した結果を報告する。

著者関連情報
© 2008 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top