2010 年 35 巻 159 号 p. 1-9
本論文は,水素吸蔵合金と空気熱交換式容器を用いた水素貯蔵システムに関する一連の研究の第2報であり,水素吸蔵合金としてMmNi_5を取り上げ,フィン付容器,小径容器を用い,システムの水素吸放出特性の向上と自立電源または住宅における改質器型燃料電池の負荷追従用としての導入可能性について検討した.自立電源としてのフィン付容器,住宅用改質型燃料電池の負荷追従用としての小径容器のいずれも水素吸放出流量・総水素吸蔵量の双方の観点から十分実用性があり,導入可能性は高いと考えられる.