本研究では、低放射・集中排気型厨房機器を用いた業務用厨房におけるCFD解析手法を確立することを目的とする。そのためには、CFD解析において低放射・集中排気型厨房機器を精度良く再現することが重要である。そこで、機器の境界条件として低放射型機器排気筒から発生する気流の風速及び風温測定を行い、その結果を境界条件としたCFD解析で各機器ごとにキャノピフードの廃ガス及び調理汚染物捕集率を算出した。既往研究の実験値と比較により、本報で示した境界条件を用いることで、精度良く厨房機器を再現できることが分かった。