2013 年 38 巻 190 号 p. 41-49
家庭用エアコンの成績係数は、運転条件により大きく変動し、カタログ値から大きく乖離することがある。このため、カタログ値だけでは機種変更や使い方の工夫による省エネルギー可能性を見積もることが難しい。そこで筆者らは、家庭用エアコンの熱源の挙動を模擬し、任意の運転条件における成績係数や電力消費量を推定する熱源特性モデルを提案する。本報告では、第一報として冷房運転時のモデルを構築する。さらに、モデルによる推定結果を実験結果と比較し、その推定精度を検証する。