本研究では、空間分煙がなされている飲食店の喫煙区域において、喫煙者と非喫煙者が混在することが多いことに着目している。すなわち、飲食店喫煙区域における非喫煙者の受動喫煙やたばこ煙に対する不快感を低減することを目的として、CFD解析と実験により適切な換気システムを検討する。検討対象とした換気システムは置換換気システムと客席の椅子背もたれからの局所的な給気などとを組み合わせたシステム(局所-置換併用換気システム)である。前報(第1報)では、CFD解析により局所-置換併用換気システムの有効性を検討した。本報(第2報)では、実験により局所-置換併用換気システムによる空気環境改善効果を検討した。また、CFD解析に移動パネルを組み込み、人体の移動などに伴う擾乱の影響を検討した。