本研究では,給水給湯設備の設計用の原単位として,近年の節水化などを反映した1 日あたりの設計用単位給水量を更新するとともに,その水使用行為の対象範囲などを明確化することにより,建物用途ごとに設計者が容易に適用できる設計用単位給水量を示すことを目的とする。第1 報となる前報では,総合病院を対象に新しい設計用単位給水量などを示唆した。続報となる本報では,小・中・高等学校を対象に,データベース,既往文献および用途別水使用量の算定によって単位給水量を分析し,新しい設計用単位給水量を提案する。加えて,雑用水比率や,提案する新しい設計用単位給水量に含まない水使用行為の考え方を明確にする。