抄録
磁気フィルタによるじんあいろ過では,ろ過の継続に伴って多くの磁性じんあいがフィルタ内に蓄積され,ろ過性能は低下し,ついには目詰まりを起こして払い落しを要するようになる.フィルタ性能の経時変化を理論的,実験的に取り扱うことは,じんあいのたい積のない清浄時のフィルタ性能の解析にもまして重要な研究課題である.本報では,磁性じんあいのたい積によるフィルタ単位厚さあたりの捕集効率と圧力損失の変化を実験により求め,得られた実験式を基にしてフィルタ性能の経時変化の予測を試みた.また,たい積じんあいの払い落し性能についても実験により調べてみた.