SVOCの曝露経路や吸収率は様々であるため、健康リスク評価を行うためには室内でどのような形で存在しているのかを把握して汚染量や汚染源情報を探索する必要がある。しかし、SVOC の室内汚染度に関する情報は未だに限られており、リスク評価を行うには知見が不足している。 本研究では建材や家庭用品からの室内環境へのSVOC 負荷を定量的に評価し、効果的な低減対策に資する目的で、建材からのSVOC 放散、特に可塑剤・難燃剤成分の放散量をマイクロチャンバー法 (JIS A 1904:2008)により測定した。