主催: 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
本建物は地中熱を利用した空調設備を商業施設の床輻射冷暖房に導入し、商業施設が開業した2013年3月以降の運用実績から運用データを測定してきた。本報は運用データをもとに地中熱空調設備の圧縮機発停条件や温水出口温度設定のチューニングを行うことで、圧縮機の安定稼働とCOPの向上をはかることが確認された。また都心における地中熱空調設備の1年間運転実績から年間を通して地中温度の推移を把握し、外気温度に対する優位性と季節間を通して地中に蓄えられる排熱の有効利用について確認した。