空調モード切替時の室圧変動を抑制する空調システムの研究

抄録

製薬工場のクリーンルームなどでは，室内の清浄度を高く維持するために室圧管理を厳密に行っている．しかし，従来の室圧制御技術では，空調機の発停時や，生産活動に適した空調モードから換気回数を低減させた非生産時の省エネモードへの切替時には，室圧が大きく変動して，室間差圧が逆転することがあった．本報では，室圧の変動を抑制し，室間差圧の逆転のリスクを低減する空調制御システムを開発ので，そのシステム検証の概要および結果について報告する．