主催: 公益社団法人 空気調和・衛生工学会
本報では,三次元地盤・地下水データベースを用いて、地中熱利用ヒートポンプシステムの地中熱交換器の規模を効率的に検討する手法を提案する。データベースの任意点の地質の深度分布を有効熱伝導率分布に変換する。WebGroundClubによるシミュレーションから、有効熱伝導率の違いによるCOPと地中熱交換器長さや本数との関係を得る。これらを組み合わせることで、任意点の地中熱交換器規模を効率的に推定できる。札幌への適用事例では、扇状地中央で住宅で100~150m、事務所で32~34本程度という試算結果が得られた。