隣接する複数建物の空調熱源設備を2重のループ配管を用いて接続し,建物間熱融通を行う配管ネットワークシステムは,ループ配管で接続された建物の個別熱源機を相互に共同利用でき,各建物の負荷に応じて熱源機を選択し熱の流路を柔軟に変更することで供給システムを最適化できるメリットがある.このようなシステムが導入された展示施設(所在地:大阪市)の運用が2015年の7月から始まった.システムの最適運転に必要な情報を整備するため,2015年夏期の運転データを元に,各施設の冷凍機の運転特性のモデル化をおこなったので報告する.