温冷感申告対応空調システムの実証試験

抄録

居住者が好みの室温を設定する代わりに，「暑い」・「寒い」といった今の温冷感を申告できる温冷感申告対応空調システム考案した。居住者の要求に応じて設定値変更しつつ，一時的な要求の判別により設定値を戻すことで，エネルギーの浪費を抑制できる。弊社の事務棟を対象に，その動作や居住者の反応を確認したので報告する。コンセプトには94%の居住者が違和感はないとの回答を得るとともに、従来運用よりも温冷感空調システムでの運用を望む居住者が多数を占めた。